2012年9月19日水曜日
「週末と音楽 vol.7」ライブレポ
イエス!お待たせ!ライブレポート!
毎度のことながら、妄想警報発令中です。
でもでもでも。
私の妄想がなかったらこのライブレポは成り立たないわけであるからして、ね。
そんなに的外れなことは言ってないと思うので(多分)、是非ご一読のほど宜しくお願いします。
■森田雅章 with 島田温泉
バランスしている日常の力点をほんの少しずらして、グロテスクなパラレルワールドを浮き彫りにする。
もしくは、世界が2階調になるまで執拗にコントラストを絞る、そして分断された世界の片方から、そのもう片方へ語りかける。切実に。
以上どちらも、森田氏の楽曲を構成する要素の側面なのではないかな、と。
島田温泉とダブルボーカルをとる曲もあり、森田氏の無防備なボーカルとの対比から、曲の本質が際立つという作用も垣間見られました。
「かあさんが カレーをつくって 待ってるよ」 といった優しいリフレインも。
■いわさきるかバンド
前回はソロでの演奏を楽しませて下さったいわさきさん、今回はたるたにさとし、みちょんのお二人をバックに従えて再度のご登場です。
グラフィカルでレトロなワンピがよくお似合いで、ほんわか歌う姿になんとまぁ可愛いことよと目を細めたり。
そして3ピースで聴く演奏は、よりパワフルで更に繊細な感じ。
どんなアレンジにも堪えうる楽曲の芯強さを再認識しつつ、おそらくたるたに氏の貢献度高しとおもわれるギターのトータルな補完ワークを堪能!
パートを終え、ボトルネックをキース・リチャーズばり(知らんけど)に投げ捨てたみちょんもかっこよかったです。「ちゃりーん」とお賽銭投げた時の音がしましたケド…。
■加藤りま
絹糸を吐きだす蚕のように、歌を紡ぎだす生き物として、偽りなくそこに在るゆるぎない姿。
声に主張させることもなく、歌詞は英詩でワンクッションあり、MCはくだけ過ぎない清潔さ。
どの要素にも、近すぎる距離感というのは設定されていないものの、渇いた砂にゆっくりと身を沈めてゆくのにも似た、全身に深くしみわたる心地よさを味わいました。
今回関西をツアーするにあたって、アンプラグドを前提に、ご自身の声質を考慮した楽曲を用意して下さったりまさん。
ベストを尽くす真摯さに、心酔するファンの方が多いという事にも強く納得したのでした。
今回は、なかなか見ることのできない御三方が一挙登場して下さいまして、誠に垂涎ものでございました。
多様性から集約される「定番」と、そこから派生するネオスタンダード。
その進化の過程を見たのかな、なんて思ったりしています。
R
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