2012年11月12日月曜日

週末と音楽vol.8ライブレポート

10月の「週末と音楽vol.8」のライブレポートです!

妄想混入にあたっての商品お取り換えは受け付けかねまっす。



■鈴木庸聖

高い天井が続く長い廊下。その突き当たった奥から伝い漏れてくる音楽。
CDの音源を一聴したときにも感じたその印象は、ライブにおいても顕著でした。
確かに鈴木さんが目の前で演奏しているはずなのに、なぜかここではない何処かから聞こえてくるような、とても不思議な感覚に終始包まれたのです。
静かで優しい、聖堂の記憶をたどるような淡いギターがそうさせたのでしょう。







■毛利菜穂子

彼女がギターを鳴らせば、即座に展開されるパノラマティックなプラネタリウム・サウンド。
柔らかな声が持つ暖かさは、上質の薄衣に包まれる時のそれと同質で心地よい。
深い藍色の宇宙にポツンと浮かぶ惑星を思い起こさせるメロディー、歌。
全ての星座が彼女の音符になってゆくマジック!







■ポーの一族

今回は木内氏おひとりでの演奏。
豊潤な表現力を備えた…というよりも、表現すること自体が存在する動機であるかのような、まさしくNO MUSIC, NO LIFEなお方。CDのあの独特な世界を、アコースティックでどう演奏するのか想像がつきませんでしたが、シンプルなギターと声だけでも不足を感じることのない、むしろ新鮮な成立として楽しませて下さったのです。
完成された物語は、関節炎を起こした鈍い巨体などではなく、どんな演奏形態でも受け入れて再構築され得るものなんだなぁ、と思った次第です。






当日ご来場頂きました皆さま、誠に有難うございました!




R



0 件のコメント:

コメントを投稿