2013年4月29日月曜日

週末と音楽vol.11 ライブレポート



■地底紳士

傘をさすほどでもない霧雨に額をぬらすと、心のもやが晴れるみたいだと思う。
同じことを、まったく違う状態の中で感じてしまうコトの不思議さ、なんてのも思う。
地底紳士の音楽に含まれる質感は、私たちが感動としてしまいこんでいる記憶を、気づかないうちにそっと鳴らすのだ。それで、この感じは何だろうと探らずにいられなくなるのだ。







■白波多カミン


持てあます想いが「うた」へと転化され、閉ざされた回路の循環を始めるのだとしたら。
彼女はそれを繰り返し歌うことで、最後にループを抜け出す術を得るかもしれない。
切なさから始まって歌われる物語の先には、希望とでも呼びたい何かが開かれているように思える。
歌との距離を身体ではかっているような印象と、彼女がとても丁寧なミュージシャンであることは相容れる要件なのだ。







■タケヤリシュンタ

すぐれた技量でギターを弾きうたを歌うタケヤリシュンタは、ギターを弾いて歌いたいと願うタケヤリシュンタからできあがったひとつの型だと思う。表現の土台をつくったのものは、音楽を焦がれる想いただそれだけで、彼の演奏を聴くたびにその寂寥感を甘酸っぱく感じる。と同時に、見るたびに洗練の度合いを増す演奏力に、心が釘付けになったりもする。





以上です!

いつもそうですが、今回もホントにこの3名のミュージシャンが大好きなので、「可愛い!かっこいい!素敵!LOVE!」だけでフツーに終わるんですけれど、それだとアレなので思ってること書いてみました。

ご来場くださった皆様、出演くださった方々、そしてスタッフに感謝です!
ありがとうございました。





R

2013年3月17日日曜日

週末と音楽vol.11のお知らせ

楽しかった2月のライブから、もうひと月が経過してしまいました。
は、早・・・。

3月のライブ告知が遅くなって申し訳ございません。
今はじめて知った!という方がいらしたら、何とか都合をつけて遊びに来て下さい(コラ)。
今回も充実した内容でお届けしちゃいますから!
何といっても一周年ですしね!
・・・

ん?


そ ~ い え ば そ う だ っ た !(←ワザトラシイ)


思えば去年の3月17日。
週末と音楽vol.1」はスタートしたのでありました。

それより先の1月ごろ、
「イベントしたいけど、ブッキングっつってもな~」
なんてぼんやり考えながら、部屋でダラダラしていたワタクシ。
ふと、ブッキングは人にお願いすればいいか!と思い当たり、それなら雲洲堂や油野美術館で定期的に自身のイベントもされている森田雅章氏に依頼してみる気になって、実際そのようにし、森田氏の快諾も頂いて、このイベントがスタートしたのでした。

そして迎える11回目!
(今年1月はお休みだったので、11回なのです)

以下詳細です。

【出演】

 白波多カミン

 地底紳士

 タケヤリシュンタ

■料金;1500円

■OPEN;17:00 START;17:30


◎フード、ドリンク別途販売いたします。

◎ご予約
  ☆メール r.koukaidou@gmail.com(受付締切:3月23日14時まで)
  ☆Twitterリプライ、FaceBookコメント(受付締切:3月23日14時まで)
  ☆電話 072-734-6477(受付締切:3月23日16時まで)
 ご連絡の際、お名前、予約人数をお知らせください。
(予約が定員に達した場合、受付を締切らせて頂きます。予めご了承ください)


なお、当日ご来場くださったお客様には、1周年記念の焼き菓子をお渡しいたします。

皆さまのお越しをお待ちしております。

一緒に楽しみましょう~(●^_^●)



■白波多カミン




■地底紳士



■タケヤリシュンタ




2013年2月24日日曜日

2月10日ライブレポ

おかげさまで沢山の方にお越しいただいた「週末と音楽vol.10」。
毎度おなじみの拙いレポート、お付き合いくださいませ!


■井上智恵

2台のカシオトーン、操縦士のように音のバランスを整えながら、鍵盤をなぞってゆく井上さん。
丁寧でスタイリッシュな職人仕事を見る感覚。
懐かしい音色の楽曲たちは、あくまでもビター&スウィートを一貫して、慎重にテンパリングされた滑らかなチョコレートドリンクみたいでした。
港沿いの喫茶店でいただく熱い一杯、舶来ものの香辛料入り。







■ルイ リロイ 田中

メガネ女子にはさまれたところで、しっくりおさまってしまう謎の力量をもつ青年。
秀でたテクニックを持っているけれど、ギターの上手さが印象に残るというよりは、ひたむきにギターを奏でる姿が素直に心にしみ入ります。
ミストなヴォーカルをのせたLead Bellyのカヴァー(ニルヴァーナのアンプラグドver?)、"Where did you sleep last night?"でしんみりラスト。






■柴田聡子

CD収録曲に新曲おりまぜての披露、どれも牽引力のある歌詞。どこかSF的でいて、うたわれるのは「私」や「彼女たち」の日常をはみださない範囲の世界のこと。見知った風景の中で展開する不思議なストーリーと、ガシっとキャッチーなメロディ。後に、90年代に並ならぬ愛惜を寄せている旨を聞くに及んで、彼女なりにおもう90年代の再現、なんてものも中にはあるのかなぁと思ったり。まぁなんせ、歌う姿がとにかく可愛かったです。




(All photo by Shimada Onsen)



この日はvol.10ということで、10回という節目を無事迎えることができたのも、これまでの出演者の方々やお客の皆さま、その他大勢の方たちのおかげです。
本当にありがとうございます。


そして、いつも傍らで私を励ましてくれる息子にも感謝。

回を重ねるごとに、R公会堂ならではの「何か」が生成されてゆけばいいなぁ、と思います。






R

2013年1月8日火曜日

「週末と音楽vol.10」のお知らせ


七草がゆを3杯もおかわりし、正月気分に別れを告げた昨日。
松の内もとんとんと過ぎてしまいましたね。


さて!
今年最初の「週末と音楽」は、1月お休みをいただきまして2月の開催となります。

以下、詳細となります。


2月10日(日)

■出演;

  井上智恵

  ルイ リロイ田中

  柴田聡子


17:30 open / 18:00 start

前売 1500円/ 当日 1600円



です。

(今回は前売りと当日の料金が異なりますのでご注意くださいませ)



井上さんは、南森町にあるニット会館で定期的にイベント企画もされており、またポータブルトーンオーケストラの一員でもあり、ご自身のソロでは初期XTCのバリー・アンドリューズばりのウネウネグルーヴを生み出す才女!

そして、即興からうたものまで、確かなテクニックで幅広くカバーするルイリロイ田中くん。
ブルースへの深い愛情が自身の演奏にも色濃く反映されて、その音楽は大胆で繊細。
当方二度目のご出演となります。

今回遠方よりのお越しとなる柴田さんは、前日京都でya-to-iのライブにも参加されるそうです。
夏にepokでの演奏を拝見してから、その奔放さが忘れられず。
今回ご縁があって、R公会堂にお越しいただける運びとなりました。やった~!



今回もゴージャスな面々をお迎えしてのvol10、皆さまのお越しを是非お待ちしております!



☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

ルイリロイ田中 myspaceHP
http://www.myspace.com/ruiriroitanaka



井上智恵「#12 Tomoe Inoue and her fragile casio」




柴田聡子「柴田聡子/芝の青さPV」






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「週末と音楽vol.9」 レポート


昨年最後の「週末と音楽」は、3月の第一回目と同じミュージシャンの方々にご出演いただきました。

演奏とトーク、絵本の朗読など、いつもとは少し違う構成でお送りしたvol.9。
無事一年の節目をしめくくることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

皆さまにアツくお礼申し上げます!

そんでもってキッチンを出たり入ったりしていた為、今回ちゃんとレポートらしいことができないのですがゴメンナサイ。

ただ、島田くんや丸尾さん、Mujika Easelこと辰巳さん3人の音楽は、3月に聴いたときよりもっとずっとよくなっていました。「ほぅ、どのあたりが?」と聞かれても答えられないのですが…。

思うに。

おそらく、一見変わっていないコトのようでも、絶え間のない振動が形作っているシルエットがそう見えるだけであって、その小さな波はいつだって新しく生まれ続けるのでしょう。


音楽って、フォーマットがあるからこそ変化に耐えうるのかもしれないなぁ、なんて思う次第です。








島田温泉







丸尾丸子



Mujika Easel





森田氏の朗読とギターの即興BGMがしっくり馴染んでいました。絵本は、たまたまディスプレイしていたターシャ・テューダーの「ホワイト・グース」。










2013年も宜しくお願いいたします。

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2012年11月25日日曜日

週末と音楽vol.9のお知らせ

関西では、連休最後の今日やっと青空が広がりました。
今まさに紅葉が見ごろの箕面の山!ハイキングやドライブがてら訪れる人々で大賑わいでした。

さて、11月はお休みをいただいていたR公会堂ですが、来月は少し趣向を変えて、年おさめ的トークライブを行う予定です。

ゲストに「今年はどんな一年だったか」を語ってもらい、その話を肴に食べ飲みしつつ、演奏も楽しんでしまおうという趣向。

出演者は、第一回目と同じ御三方を森田氏がブッキングしてくれました。
どんな風になるか分からないけど、楽しくやれればいいな~と思ってます!
森田氏の司会っぷりにも注目したいところです。


寒いので、お出しするものとしてポットシチューやヴァンショーなんかを考え中。
そろそろいちごも出てるし、フルーツグラタンもいいかも。
美味しいものをご用意しておきますね。



「週末と音楽vol.9」

12月22日(土)

出演:

 ムジカイーゼル

 丸尾丸子

 島田温泉


OPEN/18:00  START/18:30

料金:1500円





皆さまのお越しをお待ちしております。




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2012年11月12日月曜日

週末と音楽vol.8ライブレポート

10月の「週末と音楽vol.8」のライブレポートです!

妄想混入にあたっての商品お取り換えは受け付けかねまっす。



■鈴木庸聖

高い天井が続く長い廊下。その突き当たった奥から伝い漏れてくる音楽。
CDの音源を一聴したときにも感じたその印象は、ライブにおいても顕著でした。
確かに鈴木さんが目の前で演奏しているはずなのに、なぜかここではない何処かから聞こえてくるような、とても不思議な感覚に終始包まれたのです。
静かで優しい、聖堂の記憶をたどるような淡いギターがそうさせたのでしょう。







■毛利菜穂子

彼女がギターを鳴らせば、即座に展開されるパノラマティックなプラネタリウム・サウンド。
柔らかな声が持つ暖かさは、上質の薄衣に包まれる時のそれと同質で心地よい。
深い藍色の宇宙にポツンと浮かぶ惑星を思い起こさせるメロディー、歌。
全ての星座が彼女の音符になってゆくマジック!







■ポーの一族

今回は木内氏おひとりでの演奏。
豊潤な表現力を備えた…というよりも、表現すること自体が存在する動機であるかのような、まさしくNO MUSIC, NO LIFEなお方。CDのあの独特な世界を、アコースティックでどう演奏するのか想像がつきませんでしたが、シンプルなギターと声だけでも不足を感じることのない、むしろ新鮮な成立として楽しませて下さったのです。
完成された物語は、関節炎を起こした鈍い巨体などではなく、どんな演奏形態でも受け入れて再構築され得るものなんだなぁ、と思った次第です。






当日ご来場頂きました皆さま、誠に有難うございました!




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